上京する理由はさまざま
誰にでも「転居する理由」というものがあるはずです。意味がなく、「ただなんとなく」という気持ちで転居することもあるかもしれませんが、通常では考えにくいものです。
生きていくためにはお金が必要で、そのお金を得るためには働く必要があります。仕事はただ待っていれば得られるものではなくて、さらには簡単にこなせるようなものでもありません。仕事を得るために自分を成長させることも必要ですし、仕事を得るために自分が自分でいられなくなるようなストレスを乗り越える必要がある局面だってあるのです。ただ生きていくだけでも人はとても苦労するもので、なんとなく生きているだけで満足な暮らしができるなどということはまずあり得ないのです。
ですから、社会人であれば「職場」というものがまず生活の基盤になっているはずです。「住居」はその職場を中心として通える範囲という具合に限定されるでしょう。もちろん、仕事を辞めて新天地に向かうこともできないことではありません。新しい住居を定め、そこで新しい仕事を探すということができないわけではないのです。ただ、そのためにはある程度の蓄えが必要ですし、新天地の近くで働ける場所があるのかどうかということも気にする必要があるでしょう。それは現在社会人でいる人にとってはとてもリスキーなことでもあります。
上京の理由はほんとうに人さまざまではあります。中には「夢を叶えるため」という理由で新天地に挑む人もいるでしょう。最もポピュラーな理由は「進学」ではありますが、別に私たちはどこにいつ移り住もうと自由なのです。ただ、そのためには「資金」が必要だというだけです。進学のために上京するのであれば、そのほとんどは保護者がフォローしてくれることでしょう。まだ保護者に「養ってもらっている」という状態なのであれば、逆にいえばそのような理由がなければ転居することなどはできないのです。「進学」というものは誰でも臨むものですし、その先に「社会人としての自立」、生活基盤を分離させた「独立」があるのですから、保護者も最後の投資として我が子の転居を支援するでしょう。
数ある上京の理由の中でも、仕事での上京はまた違った側面を持つでしょう。社会人になればわかると思うのですが、仕事で上京するということは業務上で「異動」の辞令を受けた時しかないものです。それはさまざまな側面を持つもので、一概に東京に異動するから良いというわけではないのはおわかりでしょう。その際には転居のための費用などは会社が持つということも多いです。仕事のために転居するというのは人によっては嫌なことだと感じるかもしれませんが、実際に起こりえることですし、会社がそれを求めるのであれば、引き続きそこで稼ぎたいのであれば、それに応じることが必要なのです。
このように上京する理由はそのときの境遇によってさまざまでしょう。希望に満ち溢れた上京、嫌なのに応じるしかない上京など、あらゆることが想定されます。